Nakiの夫「いちろう」のおいたち
いちろうの家族構成は、父・母・姉・弟 の5人家族です。
今の父は、いちろうの本当の父ではありません。弟とは異父兄弟です。
本当の父は、いちろうが幼いころ離婚し、家を出て行ったそうです。
母は、女手一つで育てたそうですが、いちろう曰く
「親に育ててもらった覚えはない」
その理由として、母は水商売のため夜に家を出て朝方帰ってきてはずっと寝ていたそうです。
知らない男が母の隣で寝ていたこともあったそうです。
その後、今の父と出会ったそうですが、母の話を聞くに
- あいつはストーカーだ
- 私の子どもたちに媚びを売った(借金をして子どもたちをディズニーランドに連れて行く)
- 勝手に私のアパートに住み着いた
- だけど、いつまでたっても家を出ていかない
- 家を建ててくれるなら、結婚してもいい
→ 大工の父は(自分の両親の自宅の隣に)家を建てた - そして今住んでいる家がそれである
- 母は子を授かる(子=いちろうの弟)
「不本意だった。酒に酔って抵抗できない私をおそった」と言います
その後も母は、持病で体調がすぐれず、寝てばかりで
ごはんをまともに作ってもらえなかったそうです。
父は、通帳を持って半年間家出をしていた時期もあるそうです。
そんな中、中学生のいちろうは幼い弟をお世話しながら、その家で暮らしました。
いちろうの高校進学
いちろうは、小学生から中学生になるまであまり学校に行けていませんでした。
いわゆる不登校状態です。
転校を機に学校が楽しくなくなってしまったそうです。
そんな中、まともに勉強をしてこなかったいちろうは、私立高校に行くことになりました。
父の両親(いちろうの祖父母)が出してくれると言ったのです。
祖父母は高校の手続きをどのようにするのかわからなかったため、いちろうは
「自分でやるから大丈夫!」
と言って、授業料等を祖父母から受け取り、部屋に保管していたそうです。
すると数日後、その授業料はなくなっていました。
いちろう:「おれの部屋にあったお金しらない?」
母:「知らない。泥棒でも入ったんじゃない?」
いちろうは、悲しみながらも祖母にもう一度頼みました。
次は後期授業料として、お金を受け取ることが出来ました。
しかし、また同じことの繰り返しでした。
授業料がまたなくなったのです。
おそらく、母がお金をとっていたのでしょう。
母は「私じゃない」と言い切りますが、通帳を持って家出する父を信用できないこともあって、“家族の身の確保”のためにお金をとったのだと思います。
本当に“家族のため”なのか…。
パチンコに行ったり、たばこを吸う母親の言うことに信ぴょう性はなく、
その犠牲になってしまったいちろうの心境を考えると、あまりにも辛いです。
いちろうは高校進学を諦めました。
中卒で出来る仕事を探し、
- コンビニ(廃棄のお弁当など食べれるから)
- ガソリンスタンド
- 漫画喫茶
自分で稼がなければ食べるごはんもなかったため、
生きるために、朝も夜も仕事をしていたそうです。
いちろうの父
いちろうの父は、母の再婚相手なので血は繋がっていません。
父は、自暴自棄で家出をしていた期間はあれど、いちろうが18歳の時に
専門学校に行く資金を出してくれたそうです。
その件を含めて、いちろうは
- この土地に家を建てれたこと
- 毎週、差し入れを持ってきてくれること
- 大工工具を貸してくれたり、不器用ながらに使い方を教えてくれること
こういったことに父に感謝しているそうです。
つい最近、いちろうにお父さんの話を聞いた際に
「おやじの善意をいいように利用しているおかんとあいつ(姉)に嫌気がさす」
と言っていました。
私も正直そう思いました。
父は普段から無口で、あまり話をしません。
母から何を言われようが何も言い返さないそうです。いちろう曰く、職人気質だからだとか。
そんな父に母はいつも腹を立てています。
腹を立てられていることがわかるため、父も母に対してぞんざいに扱います。
私は、お義父さんに対して腹が立ったことはありません。
むしろ、いつも私や息子のためにフルーツや野菜、コロッケなどの差し入れをもってきてくれることに感謝。

「ありがとう!嬉しい!この間の〇〇、みんなですぐに食べちゃったよ!」
ただこの一言を伝えるだけで、ニコニコしながら帰っていきます。
しかしお義母さんは、いつもお義父さんのことをこう話します。
- 「私があれを持っていくように言った」
- 「私が言わなきゃやらない」
- 「家で〇〇するだけで何もしない」
これを聞いて、誰もいい気にはなりません。
お義父さんの方が何倍も大人です。
こうゆう人に言い返しても、嫌な気持ちにしかならないのだから…。
絶縁している「いちろうの姉」
いちろうには1つ上の姉がいます。
8年前…姉夫婦・子2人の4人は、夫の実家隣の築60年の古い家に住んでいました。
その家は、夫にお金を援助をしてくれたおばあちゃんとおじいちゃんが住んでいたそうですが、
亡くなってしまい、誰も住まなくなってから姉夫婦が転がり込んだと夫は言います。
姉が旦那さんと結婚したのはデキ婚だったそうです。
破局寸前だった彼に、「できちゃったから結婚して」と伝え、それでも振り向いてくれなかったため、彼の新しい彼女をボコボコにして奪い取ったと言います。
しかし…夫婦仲がうまくいくことはなく、姉は水商売を始め、子育てをすべて旦那さん任せにしていたそうです。挙句の果てに、姉は新たな彼氏を作り、子どもを親に頼んだりや車に乗せたままにして会っていました。
当然のごとく、姉は旦那さんと離婚することになり、子どもを育てる能力もないと判断され、旦那さんとともに子どもも家を出ていきました。
いちろうは、そんな姉を見て母親と重なり、嫌悪感を抱きました。
“あいつは母親失格”
絶縁のきっかけ

ある日、私たち夫婦が家を建てるために、空き家になってしまった姉夫婦が住んでいた家の片付けをしていたところ、お姉さんに会いました。(お姉さんは現在一人暮らし)
私はあいさつをしましたが、お姉さんは返事をしませんでした。
その場にいた夫やお義母さんとは話はするものの、目が合っても会話をしてくれません。
それを夫が見逃さず、お姉さんに言いました。
いちろう「お前、Nakiに謝れ!こっちは挨拶してんのに、挨拶しねぇとか最低だぞ!」
姉「は?別に…。お前に関係なくない?ってかギャーギャーうるさいんだけど」
何も言えない私を放って二人のケンカが始まりました。
お義母さんも、二人のケンカを止めるためにギャーギャー騒ぐ始末。
私は帰りたかったです。
何より、お姉さんたちが住んで散らかし捨てたゴミ屋敷(悪口ではなく、おそらく誰が入っても同じく感じるほどの古さと汚さと物の多さ…)を、片付けているのは赤の他人の私。
今思うと、私も怒っていいところだったのかもしれません。
しかし、
「ここを片付ければここにマイホームを建てさせてもらえるならいっか」
と割り切りました。
もちろん、土地を贈与されたわけでもなく、解体費用や建築の援助は全くありません。
”自分たちでやるならそこに家を建ててもいい”
とのことだったので、なるべく節約したかった私たち夫婦にとってはやるしかなかったのです。
そんなこんなで夫は、姉に対して
「あいつがNakiに謝らない限り、おれはあいつを許さないし、人としても扱わない」
というのがきっかけで絶縁することに。
と言っても、新築一戸建てが完成後になんやかんやで夫のいちろうは、息子と姉を会わせて遊んでもらったりモノをもらったりしていました。
・・・・夫家族の“絶縁”とは…?
今現在のいちろうの心境は、
「会っても話したくないし、話すつもりもない」
「あいつにはおれと会話する権利はない。家畜以下だから」
と言っています。
将来、母や父が亡くなった場合に連絡するつもりもないそうで、
さすがにそれは常識的に考えてまずいのでは?と私は思います。
家族を通して
これを書いていて思うことは、夫のいちろうは少なくとも
無意識に母譲りな考え方をしていて、同じ行動や言動をしていることを自覚していないということです。
あれだけ毛嫌いしている、母親や姉の言動や行動と重なるところがあったので私は指摘しました。
私:「今、あなたがしていることはお義母さんと一緒だよ」
しかし、夫には届かず、同じようにこう言われました。
夫いちろう:「Nakiがおれにしていることもおかんと一緒だよ」
なぜ、そうなるのだろう…。
なぜ、伝わらないのだろう…。
母に言われて、嫌な気持ちになった当の本人だからこそ、嫌な気持ちになった言葉というのがわかっているはずなのに、今自分自身でそれを、自分の子どもにしていることに気づいてくれないのだろう。
どうして、その感情を無視して、自分の言い分が正しいと言い切るのだろう。
私がいくら正しいことを言っても、いくら寄り添っても、夫のことを理解しているといっても、
私が伝えたいことは、夫には伝わらないと感じました。
ネガティブな感情や思考は、母親側の影響が大きいと感じました。
母、姉、(母側の)祖母、叔父2人。
この方たちと接点を持ち続ける以上、夫はよくならないと感じています。
この方たちが非常識であることを(母側の)祖母の葬儀で改めて感じたエピソードとして、
後に、記事にしていきたいとと思います。