子どもの心境~離婚寸前の夫婦喧嘩→安全基地になるまで~

DV・家庭内モラハラ

離婚寸前の親が安全基地になるまでの子どものメンタル

夫婦仲が悪い・夫婦喧嘩ばかりしているとき、子どもは何を感じているのでしょうか。
今回は、私自身の体験をもとに「離婚寸前だった時期に、息子がどんな心境だったか」について書いて行こうと思います。

親として、胸が痛む記録でもありますが、同じように悩んでいる方のヒントになれば嬉しいです。

感情の限界と、夫婦喧嘩の始まり

あの日、私の中でずっと我慢し続けててきた感情が、あふれ出しました。

泣きながら夫に
「もう一緒に住めない。一緒にいるのが辛い。もう無理だと思う」
と伝えたのが、すべての始まりでした。

夫は何がいけなかったのか理解できず、認められない自分に嫌気がさしたのか
「今から死んで来るから安心して」
と言いました。

そんな言葉を聞きたくて気持ちを伝えたわけじゃない。
そう伝えても、夫には話が通じていないようでした。

夫は、離婚されることを考えたようで息子の心配をしました。
しかし、私は離婚するつもりがなかったので死ぬと言い始めた夫を心配しました。
ケンカをしている中で、夫は話が嚙み合っていないことを理解しましたが、なぜ嚙み合わないのかを理解していませんでした。

このときに、夫に

一郎君は、自己愛性パーソナリティ障害だと思う。向き合えばよくなるよ!

と伝えましたが、夫の心に刺さっている様子はありませんでした。
そもそも自己愛性パーソナリティ障害という言葉に聞きなれなかったためか、調べてもくれませんでした。数か月後、私が一冊の本を手渡すまでは…



本を手渡した経緯や、夫が自己愛性パーソナリティ障害と向き合うきっかけになった記事


そのやり取りを、別の部屋で息子が聞いていたことを後から知りました。
声を押し殺しながら泣いていたそうです。

子どもを別部屋に一人にさせていたため、私たちは泣きながらハグをし、収束しました。

心の距離を置いた私と、息子の変化

私は、心の回復のために距離を置くことを選びました。
夫と話をすると、自分の全てを否定される恐怖感があったからです。
会話は必要最低限、目を合わせることもできず、家庭内は張り詰めた空気に包まれていました。

夫は私に対してモラハラをしなくなったものの、今度は息子に向けて、私に隠れて厳しい言葉を投げかけるようになりました。

夫は、息子がやることに対して全て
「あれが出来てない。これではやったことにならない。やり直し」
と、息子がやり直しをするところを無言で見ているのです。

息子の話によると、やり直しをしている中、使いたいものを投げ渡されたと言います。
幸い、軽いものだったためけがはありませんでしたが、その話を聞いて胸がざわつきました。

息子は、夫の機嫌を伺いながらビクビクと接し、何を言われるのか常に緊張している様子でした。

息子のSOS

ある夜、息子が泣きながら
「前の優しいパパに戻ってほしい」
と言ったことがありました。

その言葉は、私の心に深く突き刺さりました。
それと同時に、いろんな疑問や感情が湧き出てきました。

  • いつから、息子や私に対してきつい言葉を言うようになったのだろう
  • そもそも、きつい言葉は前から言われていたかもしれない
  • 気づいていなかっただけで、ずっと前から夫の支配下で感情を我慢してたかもしれない
  • 私が受けてきたことを、私が距離をとったことで、今は息子が受けてしまっている

息子の心もかなりすり減っていたようで、もともと食に興味のない子でしたが、給食をおかわりするほど食べていた息子が、食欲を失い、“給食を残しちゃう。食べれない”と聞いたときは

「これは本当にまずい」と思いました。

それから毎晩、息子をぎゅっと抱きしめて、ゆらゆら揺れながらお話をしたり、オルゴールを流して眠る時間を作りました。
暗いところが怖いという息子に、ライト&音楽を流しながら、ぬいぐるみで囲んで
少しでも安心できるように、私なりに「心の安全基地」になろうと努めました。


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「安全基地」の意味

私はメンタルがすり減っている子どもに出来ることをネットで調べました。
夫婦喧嘩が多い家庭で育つ子どもは、不安や罪悪感・無力感を深く感じるそうです。
それが心身に大きなストレスがかかるとありました。

すると「子どもにとっての安全基地」という言葉に出会いました。

  • ここにいれば安心
  • 心が休まる場所
  • 自分が辛いときに頼れる人がいるところ

こう思える場所が子どもにとっての安全基地なのです。
子どもを安心させるには以下の内容を重視することが大切です。

“両親の笑顔”を見せる時間をつくり、喧嘩は子どものいない時間帯で行うことが重要

子どもは、親の泣き顔や怒鳴り声で「自分のせい」と感じやすく、情緒が不安定になるのです。
また、継続的なストレスは、体調不良や学業・人間関係への悪影響につながることもあり、精神疾患のリスクもあるそうです。

子どもを安心させる具体的な方法は以下です。

  • 子どもの前では夫婦の話し合いや衝突は避ける
  • 子どもと一緒に過ごすときは、笑顔や優しい雰囲気を大切にし、積極的にスキンシップや楽しい時間を設ける
  • 家事や育児を協力して行う姿勢を、子どもに見せていくことが小さな安心につながる
  • 子どもの生活環境(転校や引っ越し)を極力変えず、安定させるように配慮する
  • 子どものちょっとした心身の変化にも気を配り、夫婦で情報共有する

早速夫とも話し合い、息子の前ではできる限り穏やかに、協力しながら過ごすようにしました。

夫との会話を増やしたり、対戦ではなく協力して楽しめるゲームを買い、家族で一致団結して楽しい時間を過ごせるようになりました。


Nintendo Switch(有機ELモデル) Joy-Con(L) ネオンブルー/(R) ネオンレッド

「ママとパパが仲良しに戻ってきている」
と息子が感じられるように、日常の中で小さな安心を積み重ねていきました。

子どもの心が落ち着いてきた今

その取り組みを続けるうちに、息子の表情が少しずつ柔らかくなってきました
夜も安心して眠れるようになり、食欲も戻ってきました。

夫に対して過度にびくびくする様子は以前と比べて減りましたが、何かを注意されるたびに無言になって萎縮してしまうのは、すぐには治りません

大人だって、強く言われ続ければ萎縮しますし、その人に対して恐怖心が芽生えます。
子どもも同じです。それだけ、心が傷ついているのです。

それを守ってあげられなかった私の弱さが、今の息子の状態なんだと思うと辛くて仕方ありません。
ですが今、私が息子にしてあげられることは

【安全基地をつくること】
家に帰ってきたら心が休まり、自分が自分でいていいと自信を持てる場所

まだ完全ではありませんが、「家は安心できる場所」と感じられるようになってきたことが、何よりの変化です。

おわりに

夫婦関係の問題は、子どもにとっても大きな影響を与えます。
親が「安全基地」として機能することで、子どもの心は少しずつ回復していくのだと実感しました。もし今、同じような状況で悩んでいる方がいたら、どうか「子どもの心の声」に耳を傾けてみてください。

そして、親自身も無理をしないようにしましょう。

親も助けを求めてよいのです。
家族だけで解決できない場合は、親族や第三者、専門機関(行政相談窓口・心理カウンセラーなど)への相談も推奨されています。
特に親自身も孤独感や無力感を感じやすいので、安心できる場所や支援者とのつながりを大切にすることが、家族全体の安定・回復につながります。

親として、悩む気持ちは大切ですが、子どもの前で自分を責めすぎず、
「前向きに努力している姿」
を少しでも見せることで、子どもが自分自身の安心できる場所を育てる助けになります。

子どもが一番求めているのは

“安心できる居場所”と“親の笑顔”
完璧な再構築よりも、今できる小さな安心感づくりが大切です。

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