夫が自己愛性の中で、私が自分を取り戻すためにやったこと
前回、夫が適応障害になった記事をつづりました。
今回は、そんな中で私が、自分の心や身体のために行ったことを書き記していきます。
心が限界になっていく日々
夫は、適応障害で休職に入る前からモラハラはありましたが、
休職で夫が毎日家にいることで、さらに空気は重くなりました。
仕事に行くたびに
「今日は何時に帰ってくる?買い物してくる予定はないんだよね?」
母んちに行くたびに
「ご飯はどうすればいいの?俺は作れないよ?」
出かけるたびに
「家に誰もいない。つまらない。何をすればいいかわからない。」
そんな言葉を言われ続け、私は罪悪感でいっぱいになりました。
夫の自己愛性パーソナリティ障害の特性が強く出る中で、私は自分を失わないように努めました。
夫の反応と私の葛藤

夫を見放すようなことはしてはいけないと思いながらも、私の心は限界でした。
- 仕事して稼がないと、誰が家庭を守るの?
- 夫を支えられるのは、私しかいない
- 子どもを夫に任せきりにすることで、自己肯定感が下がってしまわないか
(執拗なしつけや八つ当たりを子どもにしていたため) - 一緒に副業を始めたのに、夫はほとんど手を付けない
- 夫は相変わらずペットのチワワに八つ当たり(私がDVを受けている感覚でした)
そんなことを心の中で抱えながら、私が何かを始めるたびに夫は冷たい態度で接してきました。
「そんなことして何になるの?」
と言わんばかりに、私が行うことを鼻で笑いました。
それでも、私が選んだことは間違ってないと思っていたので、最後までやりとげると決めました。
私が始めたこと・その意味
ホットヨガ

【意味と効果】
- 深い呼吸と発汗で心身の緊張を解きほぐし、リラックス効果が得られる
- 自分の身体と向き合う時間ができ、心の落ち着きを取り戻せる
もともと、妊活のために夫や母がすすめてくれたホットヨガ。
始めたタイミングと夫の休職開始が一緒だったのもあり、週3回は行けました。
そのかいあって、自分自身と向き合う時間が出来ることで、自律神経も整っていきました。
年に4回は必ず体調を崩していた私が、このストレス環境の中、体調を崩さなかったのは、
ホットヨガのおかげだと本当に思います。


母&妹との旅行
【意味と効果】
- 家族とのつながりを再確認でき、安心感や心の支えにつながる
- 非日常の体験を共有することで、思い出が心の癒しとなる
結婚してから、一度も家族旅行に行かせてもらえなかったので本当に嬉しかったです。
夫が休職して間もないタイミングでしたが、子どもを夫に任せて行けるタイミングが今しかないと思いました。
普段の夫なら、あれこれ理論的な言葉を並べて行かせてくれなかったでしょう。
少し強行突破なところはありましたが、このタイミングで行ったことに後悔はありません。
母と妹と一緒に他愛のない話や共感してもらえる喜びを再確認出来て、本当によかったです。

断捨離

【意味と効果】
- 不要なものを手放すことで気持ちがすっきりし、思考も整理される
- 「身軽になった」という感覚が自己効力感や前向きさを生む
私の趣味部屋はいつの間にか使わない物だらけで溢れていました。
ごちゃごちゃになっている自分の心のようだったので、断捨離する決意をしました。
不要なものを捨てたり、売ったりすることで心の中もスッキリして本当に身軽になりました。
二人目の子を授かるつもりでとっておいたベビーグッズもすべて売り、寂しい気持ちもありましたが、見切りをつけることが出来て、前向きに気持ちを切り替えることが出来ました。
好きなことを仕事に

【意味と効果】
- 好きなことが収入や成果につながることで、自己肯定感が高まる
- 本業以外の居場所ができ、心のバランスをとりやすくなる
夫が休職するタイミングで、夫婦で副業をやろうという話になりました。
私は、パソコンで作業をすることが好きなので、自宅にいながら収入を得れる方法を勉強しました。SNS運用や物販など、夫と一緒にすすめていきましたが、夫は離脱。
当時勤めていた職場の仕事は楽しかったのですが、経営者が支配型だったため、職場に行くことが嫌でした。
“今やっている仕事を自宅で出来れば最高なのに”
それを、実現させるべく自分で自分の仕事を獲得するために毎日パソコンに向かった結果、
支配型経営の会社を辞め、自宅で収入を得ることが出来るようになりました。
まずは、自分に出来ることをやってみて、それがだめなら次に気になることをする。
その前向きな気持ちが、自分の自信に繋がるんだなと感じました。
カウンセリング
【意味と効果】
- 専門家に気持ちを受け止めてもらうことで安心感を得られる
- 自分では気づきにくい考え方のクセや対処法を学べる
家族に話をすると、どうしても私よりの意見になってしまったり、なんとか上手くやっていけないのかという説得が始まります。
ましてや、夫側の家族に話をするなんてことは考えもしませんでした。
カウンセラーの人に話を聞いてもらうことで、客観的に第三者から平等な視点で見てもらえます。改善案を一緒に考えてもらったり、私の気持ちを受け止めてもらえたことで、自分の気持ちを否定されず、前向きに自分と向き合えることが出来ました。
自分の欲しいものを自分で買うこと

【意味と効果】
- 自分の意思で選び決めた、という自己決定感が満たされる
- 小さなご褒美で心が満たされ、幸福感や前向きな気持ちが生まれる
今まで、自分で欲しいと思ったものや買いたいものを夫に聞いていました。
夫は、自分の気に入ったものには納得してすすめてくれますが、必要性を感じない物に関しては、頷かなかったからです。
私は、そんなところにまで気を使っていました。
自分のために、
「自分が欲しいと思ったものを自由に買ってもいいんだ」
「これは私が欲しいと思ったから、必要なものなんだ」
そう思えるようになって、好きなものを買えた瞬間、とても心が満たされ、自分を大切にしていると実感できました。
普段から、節約のために・家族のために…と我慢しているならば、
自分のために自分の欲しいものを買ってあげてください。

カフェや温泉でひとり時間
【意味と効果】
- 自分だけの空間を確保でき、心をリセットできる
- 人目を気にせず思考や感情を整理する時間になる
- 体を芯から温めることで副交感神経が働き、深いリラックスを得られる
- 五感が満たされる環境で「今この瞬間」に集中でき、心が穏やかになる
自宅にいると、どうしても“何かしなくちゃ”という気持ちになっていました。
ゆっくりのんびりしているだけで罪悪感が生まれ、自分に無意識に鞭をうっている状態でした。
夫や子どもがいると、ずっと気を使っている状態だったので、自分の時間がありません。
♡ ヨガの帰りにカフェに寄り、イヤフォンでヒーリングミュージックを聞きながら
コーヒーを片手に読書をする
♡ 温泉や岩盤浴で、身体を温めながら、誰にも気を遣わず、好きなものを食べ、
リラックスしながら、ゆっくり自分の時間を過ごす
この時間が週に1日とれただけでも、心が休まりました。

批判されても、貫いた理由

夫からは、私が始めたことに対して「意味があるのか」「本当に結果が出るのか」と冷たい目を向けられることもありました。それでも私は、やめませんでした。
なぜなら、私自身が「自分の人生を豊かにする力」を信じたかったからです。
新しいことに挑戦することは、逃げではなく、前に進むための選択。
苦しい状況の中でも、心を少しでも軽くする方法を見つけていくことは、私自身を維持するために必要なことでした。
私がやっていたことは、誰かに認めてもらうためだけではなく、
「自分の感情を大切にする」、自分を取り戻すための行動なのです。
たとえ誰かに否定されても、自分の選択は間違っていないと思えます。
自分を大切にすることは、わがままでも、甘えでもない。
それは、自分の人生を守るための、誇れる選択だと思います。
読者へのメッセージ
ここまで読んでくださって、本当にありがとうございます。
私は、自己愛性パーソナリティ障害のある夫との生活の中で、何度も自分を見失いそうになりました。
「私が悪いのかもしれない」
「もっと我慢すればうまくいくのかも」
——そんな思いに押しつぶされそうな日々もありました。
でも、少しずつ、自分の心に素直に行動できるようになっていきました。
ホットヨガで呼吸を整えた日も、母や妹と笑い合った旅も、カフェで静かに過ごした時間も、
どれも「私はここにいていい」と思える瞬間でした。
誰かに否定されても、自分の選択を信じていい。
誰かに理解されなくても、自分の感情を大切にしていい。
それを知ったとき、私はようやく「自分の人生を生きている」と感じられました。
もし今、あなたが誰かの言葉に傷ついていたり、心が疲れていたりするなら、
どうかほんの少しでも、自分のための時間を持ってください。
それは、わがままでも逃げでもなく、あなたがあなたらしく生きるための、大切な一歩です。
あなたの心が、安心できる場所にありますように。
そして、あなた自身が「自分を大切にしていい」と思える日が、必ず来ますように。