「モラハラの連鎖」という言葉を聞いたことがありますか?
強い言葉にさらされ続けた人が、気づかないうちにその言葉の使い方を覚えてしまう。
被害を受けた側が、いちばん近くにいる人に同じことをしてしまう
——そういう現象です。
まさか自分が、と思いますよね。
私もそう思っていました。
この記事では、モラハラの被害者だった私が、
夫と同じ言葉を家族に向けそうになっていたことに気づいた体験を書きます。
同じ立場の方に、少しでも早く「気づくきっかけ」を届けられたらと思っています。
私の状況を簡単に
結婚12年目、小学生の子どもがひとりいます。
夫は外では評価される人ですが、家庭では言葉の強さや否定が多く、
私は長いあいだ「私が悪いのかもしれない」と自分を責め続けて、
心身が限界を迎えた時期がありました。
そこから「自己愛傾向」という概念に出会い、境界線を引くことを覚え、
いまでは、夫婦関係の再構築に成功しました。
その経緯はnoteで連載として書いています。
今日書くのは、その回復の途中で見つけてしまった、自分の中の思いがけないものの話です。
子どもにかけていた言葉が、夫の口調だった
ある時期の私は、子どもにこう言っていました。
「パパにダメな大人になるって言われたくなければ、宿題やろう。やらないと自由にさせてあげられないよ」
冷静に読むと、気づく事ができます。
「正しくあれ」と強制する、夫の言い方を少し柔らかくしただけで、夫の発言そのもの。
たちが悪いのは、動機が「子どもを守るため」だったことです。
——そのつもりで、夫の代わりに同じ圧を子どもにかけていました。
守っているつもりで、同じものを手渡していたんです。しかも、無意識に。
夫に対しても、始まりかけていた
夫婦関係が一度崩壊して、関係が変わり始めた頃、
私が「この言葉で傷ついた」と伝えると
夫は「ごめん…」と謝ってくれるようになりました。
ずっと言ってもらえなかった言葉です。
嬉しいはずでした。
なのに私は、素直にその気持ちを伝えるどころか、
「もっと理解してほしい」と念入りに、何度も自分の気持ちを伝え続けるようになっていました。
根っこにあったのは不安です。
この人は本当にもう裏切らない?
また嫌なことをしてくるんじゃないか?
——確かめるように伝え続けて、いつの間にか一方通行になっていました。
我に返ったきっかけは、家族の表情

気づかせてくれたのは、夫と子どもの顔でした。
落ち込んで、萎縮した表情。
かつて、夫の前で私がしていた顔です。
されて嫌だったことを、私が夫にしている
自己嫌悪の先で、気づいたと同時に問いが生まれました。
連鎖が起きる理由と、分岐点
被害者が加害側に回りそうになるのは、その人が悪い人だからではありません。
長年しみ込んだ言葉のパターンは、意識しなければ自動的に出てきます。
そして、行き場のなかった不安や怒りは、いちばん安全な相手
——つまり、いちばん近くにいる家族に向かいやすい。
仕組みとして、そうなっているんです。
だからこそ、分岐点は「気づけるかどうか」でした。
私はあの表情に気づけたことで、立ち止まることができました。
再構築の期間、子どもに強制するような言葉を言うのをやめました。
すると子どもは、親や人の顔色をうかがう子から、
自分の気持ちを素直に言える子へ、少しずつ変わっていきました。
気づいたあと、実際に何をしたか
とはいえ、気づいただけでは連鎖は止まりません。
しみ込んだパターンは、意識しないとまた出てきます。
→ [加害者にならないために、私が実際にやった5つのこと(note)](有料記事URL)

私の回復の記録は、noteで連載として無料でも読めます。
→ [連載はこちら(note)](noteプロフィールURL)
おわりに
もしこの記事を読んで
「私も同じことをしそうになっている」
と感じた方がいたら、伝えたいことがあります。
気づけた時点で、あなたはもう分岐点に立っています。
それは責められることではなく、変われる場所に立てたということです。
ひとりで抱えるのがつらいときは、お話も聞いています。
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