あの頃、私のそばには「安心できる人」がいました。
優しくて、穏やかで、一緒にいて嫌な気持ちになったことが一度もない人。
たぶん、お互いに好き合っていたと思います。
それなのに、私はその人を選びませんでした。
「この人の優しさに、甘えていいんだろうか」
「物足りなさを感じて、この人を傷つけてしまわないだろうか」
そんなことばかり考えて、気持ちを言葉にすることもないまま、
会う機会は少しずつ減っていきました。
そして結果的に、私が選んだのは夫でした。
安心できる人ではなく、刺激的な人。
実はこれ、単なる「恋愛の好み」の問題ではないかもしれません。
刺激を求めるのに、刺激に傷つきやすい
──そんな矛盾を抱えた気質「HSS型HSP」の仕組みが関係している
といわれています。
あの頃の私が、夫に惹かれた理由
夫に惹かれた理由を、今ならはっきり言えます。
自分にはない、キツイ性格。
それは「私にはできないこと」で、だからこそ魅力的で、
頼りになる存在に見えました。
とげのある発言も、
「私を守るために言ってくれている」と思うと
ときめきさえ感じていました。
まさか、そのとげがいつか自分に向けられるなんて
思ってもいませんでした。
「正しくあれ」と夫に強制されるようになっても、
心は嫌だと感じているのに、感じないふりをしている自分がいました。
もしあなたにも、心当たりがあるなら。
優しい人には
「いい人だけど、ときめかない」
と感じて、振り回される相手ほど夢中になってしまう。
それはあなたの性格が悪いのでも、見る目がないのでもないと
私は思います。
間違えやすい、たった一つのこと
HSS型HSPが恋愛で間違えやすい、たった一つのこと。
それは、
「ドキドキ」を「トキメキ」と取り違えてしまう
ことだそうです。
だから、相手を選ぶものさしは
「ドキドキするか」
ではないのだと思います。
「一緒にいて、心(神経)が休まるか」
これが、私が遠回りの末にたどり着いた答えです。
なぜ取り違えてしまうのか

HSS型HSPは
「刺激を求めるアクセル」と「刺激に敏感なブレーキ」を同時に踏んでいる気質
だといわれます。
退屈には耐えられないのに、強い刺激には人一倍傷つく。
この矛盾が、恋愛では
という誤作動を起こしやすいそうです。
心理学には「吊り橋効果」という言葉があります。
▶吊り橋効果
不安や緊張で高鳴った心拍を、脳が恋愛感情と勘違いしてしまう現象です。
刺激的な相手といるときの胸の高鳴りは、まさにこれだったのかもしれません。
そして、刺激に慣れてしまうと、安心が「退屈」に見えてしまう。
私が、優しいあの人を選べなかったのも、
この仕組みの中にいたからだと、今は思います。
私が取り違えに気づいたのは、
ここ最近で、自分がHSS型HSPだと知ったからでした。
夫のモラハラや強制するような発言が増えた当時、
私は
夫の根本的性格を見切ることが出来なかった私は
まだまだ人を見る目がないな…とさえ思っていました。
そう思うと、私は
「なぜあのとき優しいあの人に自分の気持ちを伝えなかったのだろう。」
「あのとき、あの人と一緒になる選択をしたら、私はどんな未来を歩めただろう」
そんなことを考えながら、
“自己防衛に徹し、人を傷つけ続ける夫”と、どのように過ごせば、
私と息子は幸せに過ごせるのかと頭を悩ませていました。
「刺激」と「安心」は、共存できそうで難しい
悩んでいた期間は、長かったですが私たち夫婦は、
お互いを理解しながら境界線を引き直し、夫婦再構築が完成した今、
夫のモラハラはなくなり、
我が家は、私・夫・息子にとって心から安心できる場所になりました。
関係の質は、以前とは比べものにならないほど良くなったと感じています。
安心できる場所を得て、実感していることがあります。
「刺激」と「安心」は、共存できそうで、とても難しい
もし今、あなたが誰かへの激しいドキドキを感じているなら、
一度だけ、自分に聞いてみてほしいのです。
ときめかないことは、合わないことではありません。
心(神経)が休まることこそ、本当の相性なのかもしれません。
私のように遠回りをしなくても、大丈夫です。
あなたのその繊細なセンサーは、だれかを選ぶ判断基準。
あなたを一番安心できる場所へ連れて行ってくれるはずです。
※この記事は私の実体験と、HSS型HSP・心理学に関する発信を参考にしています。
今悩んでいる方の励みになれば幸いです。

