「話してよかった」と思えた日——モラハラ夫のことを、母・妹・親友に打ち明けるまで

夫婦再構築

「いつか話せたら」と、ずっと思っていた。
でも実際には、なかなか言葉にして伝えられなかった。

「こんな話、信じてもらえるだろうか」
「大げさだと思われるかもしれない」

——そういう気持ちが、ずっと喉元に引っかかっていた。

この記事では、私がモラハラ傾向のある夫のことを、母・妹・親友に打ち明けるまでの話を書きます。

そして、

  • 「なぜ人は話せないのか」
  • 「どうすれば話せるようになるのか」

も一緒に考えてみたいと思います。

なぜ、人に話せないのか

話せない心理を紐解く

モラハラや夫婦の問題を誰かに相談できない理由は、「気が弱い」からじゃない。

むしろ、それだけ傷つくことを恐れている、繊細な心の表れだと私は思っています。

  • 「信じてもらえないかもしれない」という不安
    (外部からは”いい人”に見える夫を、どう説明すればいい?)
  • 「大げさだと思われそう」という恐れ
    (暴力はないし、目に見える傷がない分、自分でも確信が持てない)
  • 「相手(夫)を悪く言うことへの罪悪感」
    (それでも夫婦だから、という気持ちが残っている)
  • 「話した相手との関係が変わるかもしれない」という怖さ
    (心配させたくない、重荷になりたくない)
  • 「自分が弱い人間だと思われたくない」というプライド
    (ちゃんとできていると思われたい)

これらは全部、

「話してみたい」という気持ち「話したらどうなるか怖い」という気持ち同時にある状態

心理学的には「接近-回避葛藤」と呼ばれる状態だそうです。

どうすれば、話せるようになる?

5つのヒント

「話したい気持ちはある、でも怖い」そんなあなたへ

私自身の経験からのヒントをお伝えします。

  • 「正確に伝えなくていい」と決める——すべてを説明しようとしなくていい。
    「最近、夫との関係で悩んでいる」の一言から始められる。
  • まず「1人だけ」に話す——全員に話す必要はない。
    一番信頼できる人に、一番小さな話から始める。
  • 「相談」じゃなくて「話を聞いてほしいだけ」と伝える
    ——アドバイスを求めているわけじゃないことを最初に言うと、話しやすくなる。
  • 相手の反応をコントロールしようとしない
    ——どう受け取ってもらえるかは相手次第。あなたにできるのは「話すこと」だけ。
  • 「話して失敗しても、取り返しがつく」と思っておく
    ——関係が少し変わっても、それはあなたのせいじゃない。
    真実を打ち明けることは、勇気ある行動。
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母に話した日

ただ、話を聞いてくれた

最初に話したのは、母だった。

突然に電話した。

もう、無理かもしれない…。
旦那さんと一緒に住むのは辛い。別居を考えてる。

電話越しに、泣きながらぽつぽつと話した。
そしたら母が言ってくれた。

どうして早く言わなかったの。ずっとひとりで抱えてたの?
旦那さんのお母さんには話した?今からそっちに行こうか?

責めているんじゃなかった。
心配してくれていた。

だけど、電話をしたのは夜中の12時近かった。
そんな時間に母にこっちに来てもらうのも申し訳なかったし、夫がそれを知ったら
ますます人間不信になったり、嫌なことを言ってきそうで、素直に「来てほしい」と言えなかった。

だから、軽い気持ちでは言えない話を夜中30分~1時間くらい家の外で電話で話した。

母は、いろんな心配をしてくれた。

私の心配もしてくれたけど、何より息子のことを心配した。

私と夫がしゃべらずに距離をとり、笑顔のない家庭で過ごしている状態だったから…。

私の中で、私たち家庭の問題は自分たちで解決しなきゃいけないと思っていた原因は、
夫から「俺たち家族の問題を外に話しても何も変わらないよ」と言われ続けて、夫に洗脳されていたからだったんだとそのときに気が付いた。

私は、母に話せたことで心がすっと軽くなった気がした。

妹に話した日

「気づいてたよ、でも言えなかった」

妹はちょっと違う反応だった。
驚くでもなく、「実はなんとなく気づいてた」と言った。

一さん(夫)って、なんか人の話聞かないな~って思ってた。
でも姉ちゃんが気にしてないっぽかったから、私からは何も言わなかった。

その言葉がなんか、すごく楽だった。

「私の見え方がおかしかったわけじゃなかった」って思えた。

妹も、結婚した相手がモラハラをする夫だった。
付き合っていたころはそんなことはなかったのに、結婚した瞬間にそうなったようだ。

だからこそ、妹はその違和感にいち早く気づいたんだと思う。
そして何より、キャリアを重ねてたくさんの人との関わりを持っている妹だからこそ、気づいていたのかもしれない。

妹も、ただただ私の話を聞いてくれた。
どんな気持ちでいたのか、今息子はどんな心境なのかを心配しながら聞いてくれた。

答えをすぐに出さなくてもいい。

「たくさん考えて、自分の人生に悔いのないように生きてほしい」

って言ってくれた。

話す場所を気遣ってくれたり、私の楽しいと思える場所に行こうと言ってくれて、
カフェやカラオケ、海、いろんな場所の提案をしてくれたけど、

私は温泉と岩盤浴を選んだ。
『潔癖症で温泉やプール嫌いな夫』とは行けない場所だから…。

妹は、強くて頼もしいなって思った。
ゆっくり体を温めながら、話を聞いてくれた妹に感謝しかない。

親友に話した日

「Nakiは全然悪くない」

一番勇気がいったのは、親友に話すことだった。

親友にも家庭があり、小さな子どもがいる。
そして、ずっと二人目の不妊治療を頑張っている友達だった。

だからこそ、こんなディープで重くて辛い話なんてしたら
かなりメンタルに負担をかけてしまうのではないかと思った。

でも話したら、こう言ってくれた。

Nakiは全然悪くない。ずっと頑張ってきたんだね。
そんなに頑張ってるのに、そんなひどい言葉や家政婦みたいな扱いをしてくる
旦那とか、腹立つね!

その言葉に、ずっと欲しかったものが詰まっていた気がした。

母も妹も、息子の心配をしてくれるのは嬉しい。
だけど、私の気持ちを後回しにせずに素直な気持ちを同じように体感したかのような
親友の感情的な発言に、本当に救われた気がした。

そして、親友はこう言ってくれた。

話してくれてありがとう!嬉しかった。

その言葉を聞いて、親友に話が出来て本当によかった。
私の話をしっかり聞いてくれるこの人は、間違いなく親友だと。

相談後の気持ちの整理

求めていた答えが返ってきた時・返ってこなかった時

話してみて、すべてが求めていた通りだったわけじゃない。
正直に言うと、思っていたより共感が薄かった時もあった。
でも、それでもよかった。

求めていた答えが返ってきた時の心の持ちよう

  • 「やっぱり間違ってなかった」と、自分の感覚を信じる材料にする
  • 「味方がいる」という安心感を、辛い時に思い出せるお守りにする
  • 共感してもらえたからといって、すぐに状況が変わるわけじゃない
    ——でも心の重さが変わる

求めていた答えが返ってこなかった時の心の持ちよう

  • 「この人には伝わらなかった」というだけで、あなたの話が嘘だったわけじゃない
  • 理解してもらえなかった痛みは本物
    ——その痛みを否定しなくていい
  • 「全員に理解される必要はない」
    ——一人でも分かってくれる人がいれば、それでいい
  • 期待値を少し下げておく
    ——相手も、どう反応していいか分からなくて困っていることもある
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おわりに

「1人じゃなかった」と気づいた日

話してよかった、と今は思っている。

すべてが解決したわけじゃない。
夫との関係がすぐに変わったわけでもない。

でも、「自分の話を聞いてくれる人がいる」という事実が、確かに私の心を少し楽にしてくれた

もし今、一人で抱えているあなたがいたら——まず一言でいい。

「最近しんどい」

から始めてみてほしいな、と思います。

あなたは一人じゃないよ。

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